ホームハンズ

遺品整理の基礎知識。処分してはいけないものやNG行為を解説

遺品整理の基礎知識

家族が亡くなった後には、遺族が故人の住んでいた部屋や家を片付け、遺品整理を行います。遺品整理は、単なる片付けや掃除ではなく、故人亡き後のさまざまな手続きを行うためにも非常に大切です。ただの片付けだと思ってどんどん処分していると、中に大切な書類や情報が紛れていて、後々手続きの際に苦労することになるかもしれません。
ここでは、遺品整理の方法や注意点を詳しく解説します。残された家族だけでなく、終活を意識し始めた方にとっても役立つ情報です。ぜひ元気なうちから遺品整理の基礎知識を蓄え、将来に向けて準備を進めましょう。

https://youtu.be/ozkpILf8MlU?feature=shared

遺品整理を行うタイミング

家族が亡くなった後に、故人が住んでいた部屋や家を片付け、不要なものを処分したり形見として親族で分けたりすることを「遺品整理」と言います。遺品整理を行う時期に決まりはなく、各家庭の事情に合わせて行います。ただし、賃貸物件に一人で住んでいた場合は賃料がかかってしまうため、あまり長期間放置はできません。また、持ち家の場合でも、人が住まなくなると室内に湿気がこもってカビが生えるなどして建物の老朽化が早まります。早い段階で親族間で話し合い、計画的に遺品整理を行いましょう。

遺品整理を行うタイミング

遺品整理はいつ行う?

四十九日や一周忌などの法要後

遠方の親族がいる場合、普段から集まることは難しいもの。親族が一堂に会する法要の後に行うのが一般的です。

遺産分割が終わった後

遺産相続の対象物には、現金や不動産だけでなく、故人が使っていた家具や家電も含まれます。そのため、一部の親族だけで遺品を処分してしまうと遺産分割トラブルに発展することも。遺言書がある場合は遺言書に従い、ない場合は遺産分割協議を行って相続財産の分割を終えてから遺品整理を行います。

時間をかけて少しずつ整理する

遺族の気持ちが落ち着いていなければ、一気に遺品を片付けるのは困難です。不要品であっても捨てる気持ちにはなれないでしょう。持ち家などで遺品整理を急ぐ必要がないのであれば、故人の思い出を振り返りながら、少しずつ片付けるという方法もあります。片付けているうちに少しずつ気持ちが落ち着いていくと良いですね。

相続放棄する場合は遺品整理を行うことはNG

相続財産の中に、借金などの負の遺産が含まれていて相続を放棄したい場合は、手続きが終わるまでは遺品整理を行ってはいけません。たとえば、家具や家電などを不要品買取に出したり預貯金を引き出したりすると遺産相続の意思があると見なされ、相続放棄できなくなってしまいます。
なお、相続放棄の期限は「自己のために相続の開始があったことを知った時」から原則3ヶ月間です。この期間内に手続きをしなければ、相続放棄ができなくなるので注意が必要です。

相続放棄する場合は遺品整理を行うことはNG

遺品整理で捨ててはいけないもの

遺品整理で気を付けたいのが、「捨ててはいけないもの」があるということ。単に、遺族にとって「必要」か「不必要」かだけでなく、法律上または手続き上必要なものも多いため、慎重に判断することが大切です。捨ててはいけないものの代表的な遺品をご紹介します。

遺品整理で捨ててはいけないもの

遺言書

遺言書には、遺産分割について記されており、相続人は原則として遺言書に則った遺産分割を行うことになります。それだけでなく、遺言書は法的拘束力を持つため、遺産分割が完全に終わるまでは捨ててはいけないし、勝手に開封してもいけません。見つけたら未開封のまま大切に保管しておき、必ず家庭裁判所で立会人の元で開封する必要があります。万が一捨ててしまった場合は、親族間での相続トラブルに発展することがあります。

現金

家具を処分する際に、現金が入っていることに気づかずに誤って捨ててしまう可能性があります。タンスや机の引き出し、本棚、額縁の中などに入っているケースが多いため、心当たりのある場所は全て確認しましょう。なお、現金は相続財産として見なされ、相続税の課税対象となります。勝手に持ち出したり隠したりせず、一つにまとめて置いておきましょう。

預金通帳

口座名義人が亡くなるとその口座は凍結されるため、その後、遺族が現金を引き出す際の手続きで預金通帳が必要となります。また、通帳の記帳内容から故人のサービス契約関係が分かることもあり、各種サービスの解約にも役立ちます。なお、最近ではインターネットバンキングを利用していて預金通帳が発行されていないこともあります。この場合は、デジタル遺品の項を参考に情報の保護を行いましょう。

印鑑(届出印)

故人が手続きや契約に使った印鑑は、サービスなどの解約を行う際に必要となることがあります。会社を経営していた場合は会社の実印や銀行印も非常に大切となるため、生前から保管場所を聞いておくことをおすすめします。

契約書類

賃貸住宅や不動産の契約書類、生命保険証書、有価証券など、各種証書や証券、契約書は解約時や名義変更を行う際に必要になる重要な書類です。最近では契約書類が電子化されていることもあるため、パソコンの中も調べた方が良いでしょう。

身分証明書や身分証明カード

運転免許証や保険証、マイナンバーカード、パスポートなどは返却が必要です。故人の死後何日までに返却しなければならないといった返却期限が設定されているカードもあるため、確認しておきましょう。なお、上述した契約書類に関して解約時に身分証が求められる場合もあります。返却する前に契約先に問い合わせ、故人の身分証が必要かどうかを確認しておきましょう。

支払通知書

公共料金やサービス等の支払い通知書や督促状などをゴミと間違えて捨てないように注意しましょう。解約し支払い停止の手続きを行わなければ、いつまでも料金が発生してしまいます。また、通知書や督促状を手がかりに契約先に問い合わせることで、故人が使っていた口座を調べることもできます。

デジタル遺品

スマートフォンやパソコンには、たくさんの個人情報が残されているはずです。メールやインターネットのお気に入り登録サイトなどからネットバンクの情報や証券取引、月額サービス利用などの有無を把握できるので、調べてみましょう。特に会社を経営していた方なら重要な情報が残されている可能性があるため、会社の人にも協力してもらい、慎重に取り扱う必要があります。

美術品や貴金属

美術品や貴金属など価値のあるものも相続財産の一つです。相続人の了承なしに処分してはいけないし、相続税の対象ともなるため、次のような、価値が高いと思われるものは専門家に鑑定を依頼しましょう。

  • 骨董品
  • ネックレスや指輪などの貴金属
  • 故人が趣味で集めたコレクション
  • 着物
  • 家具や家電関連

レンタル品

故人が日常的に使っていたものであっても、所有ではなくレンタル品の可能性があります。これらは解約し返却する必要があります。レンタル品の場合は契約先のシールなどが貼られていることが多いものです。このシールや口座の引き落とし情報などを手がかりに、契約先に連絡し、解約・返却手続きを行いましょう。
一般的に多いレンタル品は、次のようなものです。

  • Wi-Fiルーター
  • 車椅子などの福祉用品
  • ウォーターサーバー

手紙や年賀状

手続き上必要ではなくても、残しておくことで故人の友人、知人関係を知ることができ、訃報や形見分けなどの連絡を入れる際に役立ちます。

遺品整理の進め方

遺品整理の進め方

実施日を決定する

一部の親族のみで行うと、遺品の処分をめぐってトラブルになることがあります。できるだけ関係する親族が多く集まることができる日を設定し、話し合いながら整理を行いましょう。

必要なものと不要なものに分ける

相続に関わる書類や貴重品など、処分してはいけないものはあらかじめ選別し、保管しておきます。そのほかにも、使えるもの・使えないもの、いるもの・いらないものなどに分けます。

不要品を処分する

使えないものやいらないものは「ゴミとして処分する」「買取業者に買い取ってもらう」などして処分します。ゴミとして処分する場合は、自治体の定める方法に従って処分します。ゴミの量が大量になる場合や家具などの大型ゴミの場合は別途料金が発生することがあるので、捨てる前に自治体に確認することをおすすめします。
買取業者に買取を依頼する場合は、正しい方法で確実に処分してもらえるよう、信頼できる業者選びをしましょう。中には不法投棄を行う悪質な業者も存在します。

遺品を親族で分配する

遺品を遺族で分配したり、思い出の品を形見分けしたりして、遺品を分けます。供養したい遺品は、神社仏閣のお焚き上げなどで供養してもらいます。

部屋を原状復帰するには「オゾン除菌・脱臭サービス」

長年住んだ家や部屋となると、掃除をしてもにおいが残っていたり、エアコンからカビ臭がしたりと衛生面が気になることも多いでしょう。特に賃貸住宅の場合は原状復帰が求められるため、必要に応じて「オゾン除菌・脱臭サービス」の利用を検討することをおすすめします。これは、化学の力で部屋中をすみずみまで除菌してくれるサービス。化学と言っても自然界にも存在する「オゾン」で除菌・脱臭するため安心です。

部屋を原状復帰するには「オゾン除菌・脱臭サービス」

オゾン除菌・脱臭サービスとは?

機械で大容量のオゾンを発生させ、部屋中をすみずみまで除菌・消臭します。部屋に残存するオゾンは機械で回収し、分解。5〜10分後、部屋を換気したら除菌・脱臭の終わりです。所要時間は10〜20分程度と非常に短時間です。

オゾンとは?

酸素は化学式では酸素原子が2つくっついた「O2」と表記されますが、オゾンは「O3」と表記されます。オゾンは紫外線による酸素分子への作用によって発生するため、自然界にも存在しています。
オゾン分子は、悪臭やウイルス、菌などに触れるとその物質と結合します。これを「酸化」と言い、脱臭や殺菌の効果をもたらします。3つの酸素原子のうち、結合に使われるのは1つで、残りの2つの原子は自己分解して「O2」つまり酸素となります。 オゾン脱臭中は室内のオゾン濃度が高くなるため入室はできませんが、除菌・脱臭後は残存するオゾンは機械によって回収されるため、人体に害を及ぼす心配がありません。

オゾンによる除菌・脱臭はこんなところで利用されています

オゾンは脱臭・殺菌効果が強力で、かつ安全性が高いため、さまざまな場所で脱臭や殺菌、洗浄などに活用されています。

  • 保育園や幼稚園
  • 学校などの教育施設
  • 水道の浄水処理
  • 病院やクリニック
  • 中古車、レンタカーなどの車内

遺品整理の負担を軽減するために生前中にできること

遺品整理は、遺族にとって心理的・身体的な負担が大きいものです。また、遺族が間違えて大切なものを捨ててしまうリスクもあるため、できるだけ本人の生前中に身の回りのものを整理しておくことが大切です。
参考記事:「生前整理」で身の回りのものを整理。そのメリットと具体的な方法
エンディングノートに「何がどこにあるか」「暗証番号やパスワード」などを記しておき、後々、のこされた家族がスムーズに片付けられる状態にしておくことがベストでしょう。「元気なうちから遺品整理の話をするなんて縁起でもない」と感じられるかもしれませんが、身の回りのものを整理することは、セカンドライフを前向きに生きる上でも大切です。何をどのように片付けるのか、大事なものはどこにあるのかを事前に家族で話し合っておくことをおすすめします。

株式会社ホームハンズ

〒658-0044
神戸市東灘区御影塚町1丁目10-7 GoogleMapを見る

  • 神戸市官公庁入札権取得
  • 大阪市入札権取得
  • 大阪府入札権取得
  • 産業廃棄物収集運搬業 許可番号 第077283号
    (運搬会社 : 松本運送株式会社)
  • 兵庫県公安委員会 第631100400018号

引っ越し業者がなぜ終活・相続に取り組むのか?

当社の歴史は、グループ企業のひとつである松本運送株式会社の運送業から始まります。一般輸送というと、荷物を運んで当たり前、終わったら「ご苦労さん」と言われるだけで、私もこれが当たり前だと思っていました。
ある日、お客様の大切な、思い入れのある品物をお届けしたところ、「ありがとう」と言ってもらえました。
私は、その時の「ありがとう」という言葉を今でも忘れる事が出来ず、この「ありがとう」をもっと広めていきたいと思うようになりました。
そこで始めたのが引越業です。
ホームハンズは引越業を始めて38年目に入ります。
私たちは、「親切」「丁寧」「安心」をモットーとし、お客様が喜ばれることを事業とすることを大切にした引越を行ってきました。私たちは、お客様の代わりに、お客様の大切な、思い入れのある家財を毎日、毎日お運びしてきました。
私も当初は引越し現場に行くことも多く、現場から帰ってきたら、「今日はどんなありがとうを言ってもらえたか」という話を、毎日、毎日、当時のスタッフ達と話していました。それは、とても楽しい時間でした。
私は、当時から今でも、お客様に「ありがとう」をどれだけ言っていただけるのかということしか考えていません。

代表取締役 松本 賢吾

引越業に加えリユース業へ

引越は人生においての一つの大きな転機であることを、仕事を通し改めて思うようになりました。
就職、結婚、出産、転職、転勤、大切な人との別れ、色々な場面で引越をお手伝いしてきました。

そんな中、引越の準備中や当日に要らない物が出てくることが多々ありました。
昨日まで使っていた物が要らなくなる。
イコール使える物が「不用(役に立たない)品」になる。
日々こういう現実を目の当たりにし、「使える物を処分するのはもったいない」という長年の思いから、リユース業を始める事にしました。まだ使える家電・家具・食器・衣類などを、当社は必要としている方々へ届けたり、海外の恵まれない方々へ寄付したりすることで、「ゴミ」を減らすことを実現できていますし、またこれによってお客様からの「ありがとう」が増えたわけです。
引越しだけではなく、ご家庭で処分もできず困っている物を、私たちが笑顔で引取り、買い取れない物はお引取させていただく。そこでまた「ありがとう」と言っていただける。
そういう「ありがとう」を追い求めて、今までやってきました。

そして生前・遺品整理へ

そんな中、私の友人の両親がお亡くなりになり、「実家の家財など一式処分して欲しい」という相談が届きました。
私たちは、遺品を「処分」ではなく「リユース(必要としている人、ところへ届ける)」という考え方なので、お茶碗や、使い古しの鍋・食器でも大切にお引取をさせていただきました。 友人が「それを引き取ってどうするの」と聞いてきたので、「全て海外の恵まれない人たちに寄付するよ」と言ったところ、友人も奥様も非常に喜んでくれて、私は「ああ、これなんだ。こういう喜びの声を広めていこう」と改めて思いました。

いくら不要だと言っても、まだ使えるものをゴミにするとお客様は不愉快になる。
当然、私自身もそういうことをしたくないという思いから、まだ使える物は使えるようにする仕組みを構築していこうと、フィリピンやカンボジアへ持って行ったり、海外には持って行けないものがあれば国内の必要な人・ところへ届けることにしました。その結果、今、当社で「ゴミ」というものはほとんどありません。

ただの遺品整理ではない

そして、私たちからすると当たり前のことが、世間の遺品整理業者からすると当たり前ではないことにも気づきました。
私たちは、衣類や、布団まで引き取り、再利用をしています。
機密書類を破棄されたい場合は、溶解処理をして、その証明書を発行しています。
パソコンを手放したい場合も、データ消去し、データ消去証明書まで発行しています。
このように個人情報保護法に基づき、きっちりと行っているのです。

このような活動が、ご依頼主様、そして遺品整理などをご紹介くださった士業の皆様に大変気に入って頂けていると自負しています。

引越業者が、なぜ終活・相続に取り組めるのか

さまざまなご要望にお応え出来るように、
このような終活チームを組みました

  • 遺品整理士
  • 税理士
  • 司法書士
  • 行政書士
終活チーム

生前・遺品整理のプロフェッショナル

代表取締役 松本 賢吾

要は、お客様が安心して頼める会社、そして感動までを与えられるような、そんな会社を私たちのノウハウを活かせば出来るんじゃないかと思ったわけです。
そして、生前・遺品整理をする上で、物の整理や残置物撤去だけではなく、相続や介護サービスなど終活そのものを引き受けられるような事業ができたら、困っているお客様を助けられるのではないか、もっとお客様に喜んで頂けるのではないかと思い、この度、当社の思いに賛同してくださる税理士さん、司法書士さん、行政書士さんをはじめとする士業の皆様と手と手を結ばせていただくことになりました。
私たち終活チームは、これからもお客様からの「ありがとう」を求めて、この終活事業を進めてまいります。

  • 遺品整理士 林 孝至
  • 遺品整理士 永吉 遼
  • 受付窓口 塚本
  • 受付窓口 大西

税務のプロフェッショナル

税理士法人アルマック神戸 粉河様
なぜホームハンズに賛同したのか

ホームハンズさまが「引越」という人生における大きなイベントを担っており、当該イベントにおいてお客さんと接点を持ち、お客さんのニーズをキャッチされ、「少しでもお役に立とう」と懸命にお仕事をされているからです。
また、私はホームハンズさまの顧問税理士であるという立ち位置からも、ご協力をしないという選択肢がなかったためでもあります。

代表松本となぜ仕事をしようと思ったのか

お客さんの潜在的なニーズを掘り起こす鋭い感性に頭が下がるためです。また、私自身が会計という仕事を通じて松本社長とお話しをする機会も多く、上記の終活事業についてご説明を受け、お客さんの大切な家財を「いかに活かす」かといった観点で仕事に取り組まれようとされていることに感銘を受けたのも大きな要素であります。

終活・相続のプロフェッショナル

あんどぷらす株式会社 中川様
なぜホームハンズに賛同したのか

まず、お客様の想いのこもった荷物や遺品を大事に扱っていただけるからです。
特に出来るだけリサイクル(売れるものは売る!売れないものはアジアの諸国に送る!)して、無駄なく次の世代に残していこうとする考えに賛同しています。
そして、実際にお客様からの評判が良いです。
スタッフの方々の仕事が丁寧。特に、経験豊かなスタッフの方が現地で一部屋一部屋全ての荷物を丁寧に確認の上で見積を作成してくださるので、納得の明朗会計で有難いです。

代表松本となぜ仕事をしようと思ったのか

終活・相続を単にビジネスのマーケットとして捉えるのではなく、高齢者やお独り身の方といったお客様のために『何が必要で、何をすれば喜んでくれるか』を『真剣に誠実に』考えて取り組まれているから、一緒に仕事がしたいと思いました。
お客様のために『真剣に誠実に』取り組んでいる士業や他業種の方々と連携して『終活・相続チーム』を編成したい、という熱い想いと強い意欲に惹かれました。