寄与分とは、被相続人の財産の維持・増加に貢献した相続人に、その貢献度に応じて相続財産を多く分けてもらうことができる制度です。
寄与分が認められるためには、次の5つの条件を満たす必要があります。
- 被相続人に対する貢献が特別なものである。
- 被相続人から対価を受け取っていない、またはそれに近い。
- 被相続人と相続人の身分関係(夫婦や親子など)から通常期待される程度を超える行為である。
- 片手間ではなく、その行為に専念していた。
- 長期間継続していた。
寄与分は、遺産分割協議で話し合うことができます。協議がまとまらない場合は、家庭裁判所に調停や審判を申し立てることができます。
寄与分は、相続人間の公平を図るために設けられた制度です。被相続人の財産の維持・増加に貢献した相続人は、寄与分を請求することで、相続財産を多く分けてもらうことができます。