厚生年金は、主に日本の被用者が加入する所得比例型の公的年金です。厚生年金保険法等に基づいて日本政府が運営しています。現行制度の厚生年金は、基礎年金たる国民年金にさらに上乗せして支給される年金であり、その財政からは「基礎年金拠出金」を国民年金に拠出しています。
厚生年金は、老齢年金、障害年金、遺族年金の3つの給付があります。老齢年金は、老齢で老齢年金に加入していた期間が一定以上ある場合に支給されます。障害年金は、障害のために労働能力が一定以上低下した場合に支給されます。遺族年金は、被保険者が死亡した場合に、その配偶者や子に支給されます。
厚生年金の加入資格は、以下のとおりです。
- 原則として、20歳以上60歳未満の被用者
- 公務員(特別職を除く)
- 船員保険の被保険者
- 厚生年金基金の被保険者
厚生年金の保険料は、被保険者の報酬額に応じて、被保険者と事業主が折半して負担します。保険料率は、平成31年度から令和4年度までは18.3%です。
厚生年金は、老後の生活を支えるための重要な制度です。厚生年金に加入していない場合は、加入手続きをすることをお勧めします。